2025年12月初旬にリリースされたWordPress 6.9は、Webサイト制作をより直感的にし、チームでの共同作業を強力にバックアップするアップデートとなりました。
今回のアップデートでは、特に「プラグインなしでできること」が増え、AIとの連携に向けた技術的な基盤も整えられています。主要な変更点を簡単にまとめました。
目次
WordPress 6.9 の主な新機能と変更点
今回のアップデートの合言葉は「摩擦のない制作体験」です。これまで外部プラグインに頼っていた機能が、ついに標準搭載されました。
1. チーム開発が加速する「ノート(Notes)」機能
Google ドキュメントのように、エディター上の特定のブロックに対してコメントを残せるようになりました。
- 「この画像をもっと明るいものに差し替えて」「この見出しの文言を確認」といったやり取りが、WordPress内で完結します。
- 返信機能や「解決済み」のマークも可能で、制作進行のミスを劇的に減らせます。

2. ついに標準搭載!待望の「新コアブロック」
これまで多くのユーザーがプラグインで補っていた機能が、ついに標準ブロックとして追加されました。
| 新ブロック名 | 概要 |
| アコーディオン | FAQなどでよく使われる、開閉式のコンテンツを簡単に作成できます。1 |
| 数式(Math) | LaTeX形式で数学的な数式を美しく表示。教育・技術系サイトに最適です。2 |
| 所要時間 | 記事の文字数から推測される「読むのにかかる時間」を自動表示します。3 |
| タームクエリー | カテゴリーやタグのリストを動的に表示。回遊性を高めるのに役立ちます。4 |
| 伸縮する段落 伸縮する見出し | 画面サイズに合わせてフォントサイズが自動調整される見出しや段落が作れます。 |
3. 「ブロックの表示・非表示」の切り替えが可能に
特定のブロックを削除することなく、一時的に非表示にできるようになりました。
「キャンペーン期間中だけバナーを出したい」「下書きとして残しておきたいセクションがある」といった場合に、ブロックの設定パネルからワンクリックで切り替えが可能です。

4. コマンドパレットが管理画面全体へ拡張
これまでサイトエディター内限定だった「コマンドパレット(Cmd + K または Ctrl + K)」が、WordPressの管理画面のどこからでも使えるようになりました。
マウスを動かしてメニューを探す手間がなくなり、キーボードだけで「プラグインの追加」「新規ページの作成」「設定画面への移動」が瞬時に行えます。

開発者向けの注目ポイント
6.9は、将来のAI活用を見据えた非常に重要なステップでもあります。
- Abilities API の導入: AIエージェントが「そのサイトで何ができるか」を理解するための共通規格が導入されました。これにより、将来的にAIによるサイト管理や自動更新がより正確になります。
- ドラッグ&ドロップの視覚化: ブロックを移動させる際、どこに配置されるかがリアルタイムで強調表示されるようになり、配置ミスによるイライラが解消されました。
- パフォーマンス向上: スクリプトの読み込み優先順位(fetchpriority)の最適化や、PHP 8.5への正式対応5により、サイトの表示速度と安定性がさらに向上しています。
まとめ:より「標準機能だけ」で高機能なサイトが作れる時代に
WordPress 6.9へのアップデートにより、アコーディオンや読了時間などのために導入していたプラグインを整理できるチャンスです。サイトが軽量化されるだけでなく、標準機能を使うことでセキュリティリスクも低減できます。
脚注
- https://wordpress.com/ja/support/wordpress-editor/blocks/accordion-block/ ↩︎
- https://wordpress.com/ja/support/latex/ ↩︎
- https://wordpress.com/ja/support/wordpress-editor/blocks/time-to-read-block/ ↩︎
- https://wordpress.com/ja/support/wordpress-editor/blocks/terms-query-block/ ↩︎
- https://make.wordpress.org/core/2025/11/21/php-8-5-support-in-wordpress-6-9/ ↩︎
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