【プラグイン】SEO対策に、まずはこちらから。「SEO SIMPLE PACK」の使い方

SEO SIMPLE PACK」は、日本のWordPressユーザー向けに開発されたシンプルで軽量なSEO対策プラグインです。「All in One SEO」や「Yoast SEO」のような多機能型ではなく、「必要最低限のSEO設定をわかりやすく管理画面から行える」点が特徴です。

プラグイン開発者がWordPressテーマ「SWELL」と同じ方であることでも知られており、完全日本語化のため扱いやすいこともポイントです。

以下では、「特徴」「主な機能」「使い方の流れ」「補足設定」という4つの観点で詳しく説明します。

プラグインの特徴

軽量で高速

  • 外部スクリプトをほとんど読み込まないため、ページ表示速度への影響が非常に少ないです。
  • 高機能SEOプラグインにありがちなデータベース負荷も抑えられています。

シンプルな設定画面

  • 日本語に完全対応しており、WordPress管理画面の「設定 → SEO Simple Pack」から直感的に操作できます。
  • 各項目に説明がついているため、SEO初心者でも扱いやすいです。

テーマとの相性が良い

  • SWELLはもちろん、Cocoon、Arkhe、VK Blocks Themeなど多くの国産テーマで問題なく動作します。
  • テーマ側にmetaタグ生成機能がある場合、競合を避けるための調整も比較的容易です。

主な機能

メタ情報(title・description・OGP)の設定

  • トップページ・投稿ページ・固定ページ・アーカイブページなどのタイトルタグ(title)やディスクリプション(description)を一括または個別に設定可能です。
  • OGP(Open Graph Protocol)やTwitterカードもサポートしており、SNSシェア時に適切なサムネイル・タイトル・説明文を表示できます。

SNS連携設定

  • FacebookアプリID、OGP画像のデフォルト指定、Twitterカードタイプなどを管理画面で設定できます。
  • 投稿ごとにアイキャッチをOGP画像として自動使用することもできます。

検索エンジン向け設定

  • Googleなどの検索エンジン用に、noindex(インデックスしない)設定やnofollowを投稿単位で指定可能です。
  • サイト全体のメタタグ(robotsタグ)やcanonicalタグを自動生成してくれます。

検証タグ(Verification)登録

  • Google Search Console、Bing Webmaster Toolsなどの認証タグを簡単に追加できます。

基本的な使い方の流れ

詳しい使い方は以下のページをご確認ください。

1. インストール

  • WordPress管理画面で「プラグイン → 新規追加」から「SEO Simple Pack」を検索し、インストールして有効化します。

2. 初期設定

管理画面左メニューの「設定 → SEO Simple Pack」を開くと、以下のタブが並びます。

  • 一般設定
    • 基本設定
    • 投稿ページ
    • タクソノミーアーカイブ
    • その他アーカイブ
    • Googleアナリティクス
    • ウェブマスターツール
  • OGP設定
    • 基本設定
    • Facebook
    • Twitter
  • HELP(使用できるテンプレート変数を確認可能)

3. 一般設定

  • トップページや投稿ページのタイトルおよびディスクリプションを「%post_title% | %site_title%」のようにテンプレートで指定できます。これにより、SEO的に最適なタイトル構造を自動生成できます。
  • 特定のページについてnoindexにしたい場合、そのように設定をすることも可能です。不要なページをインデックスさせないことで、SEOの評価を集中させられます。
  • 「メディアページ」「著者アーカイブページ」など、一部ページについては強制リダイレクトするように設定することが可能です。
  • 「Googleアナリティクス」タブおよび「ウェブマスターツール」タブでは、対象のコードを入力することにより簡単に導入を行うことが可能です。

「一般設定」画面(一例)

4. OGP設定

  • X(旧Twitter)およびFacebookに適合したOGPタグに関する設定が可能です。
  • 既定のOGP画像を指定しておくと、アイキャッチがない記事にもサムネイルが表示されます。

「OGP設定」画面(一例)

5. 投稿・固定ページ編集画面での個別設定

  • 各記事の編集画面の下部に「SEO Simple Pack設定」というメタボックスが追加されます。
  • ここでタイトル・description・OGP画像・noindex設定などを個別に上書き可能です。

個別設定の様子(一例)

補足・注意点

og:titleやmeta descriptionをカスタムフックで操作する

テーマ側やfunctions.phpでフックを使えます(詳しくは公式ページをご確認ください)。

add_filter('ssp_og_title', function($title) {
    if (is_category()) {
        $title = 'カテゴリー: ' . single_cat_title('', false) . ' | ' . get_bloginfo('name');
    }
    return $title;
});
Code language: PHP (php)

このように、カテゴリーやカスタム投稿タイプごとに動的に変更できます。

プラグイン・その他設定との競合

  • 既存のSEO対策用プラグイン(「All in One SEO」など)を既に入れている場合、このプラグインを使用する意味はありません。どちらかのみを使用するにとどめ、同時利用は極力避けるのが良いでしょう。
  • CocoonやXWRITEなどのテーマで同様のmetaタグを出力している場合は、SEO Simple Pack側で重複しないよう、重複箇所の設定をオフにする必要があります。

まとめ

  • 主な目的: title・description・OGPを簡単管理
  • 特徴: 軽量・日本語対応・設定が分かりやすい
  • 向いているユーザー: SEOの基本設定だけを確実に行いたい人
  • 注意点:他のSEOプラグインとの併用は避けるとともに、テーマ内のSEO設定に注意する

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