日本産ブロックテーマとして注目を集める「X-T9」を紹介します

カテゴリー:

WordPressの日本産テーマとして注目を集めている「X-T9」は、これまでのWordPressの常識を覆す「ブロックテーマ(フルサイト編集対応テーマ)」です。

人気テーマ「Lightning」の開発元である株式会社ベクトルがリリースした次世代型の無料テーマについて、役立つポイントをまとめました。

目次

X-T9の主な特徴

X-T9の最大の特徴は、「コードを書かずに、サイトのすべてを直感的にデザインできる」という点にあります。

WordPressテーマ「X-T9」公式サイト トップページ(2026/01/19 現在)

1. フルサイト編集(FSE)への完全対応

従来のテーマ(クラシックテーマ)では、ヘッダーやフッター、サイドバーの編集には専用のカスタマイザーやPHPの知識が必要でした。X-T9は「ブロックテーマ」なので、投稿画面と同じ感覚でヘッダーやフッターもブロックを並べて作ることができます。

2. 軽量・高速なパフォーマンス

余計な装飾コードを極限まで削ぎ落としているため、非常に動作が軽快です。Googleの推奨する「Core Web Vitals」などの表示速度指標でも高いスコアを出しやすく、SEO(検索エンジン最適化)に有利な土台を作れます。

3. 「VK Blocks」との強力な連携

開発元が同じプラグイン「VK Blocks」を併用することで、ビジネスサイトやブログに欠かせない「スライダー」「ステップ」「アコーディオン」などの高度なパーツを、ブロックを置くだけで配置できます。

注意

一部ブロックは有料になります(サブスクリプション制度の加入必須)。

4. 豊富なデザインパターン

VK パターンライブラリ」から、プロが作ったデザインの雛形(パターン)をコピー&ペーストするだけで、一瞬でオシャレなセクションが完成します。

注意

一部パターンは有料になります(サブスクリプション制度の加入必須)。

初中級者が知っておくべき使用上の注意点

自由度が高い反面、これまでのWordPressの使い方とは少し異なるルールがあるため、以下の点に注意が必要です。

学習コストがやや高い(フルサイト編集の壁)

これまでの「外観 > カスタマイズ」という操作に慣れている人ほど、最初は戸惑います。

X-T9は「外観 > エディター」からサイト全体を編集するため、この「サイトエディター」の操作を覚える時間が必要です。

デザインの「余白」管理が難しい

ブロックごとに自由に余白(マージンやパディング)を設定できるため、ルールを決めずに触りすぎると、スマホで見た時にレイアウトが崩れたり、ガタガタに見えたりすることがあります。「あらかじめ用意されたパターンを使う」のが、綺麗に仕上げるコツです。

クイックスタートのデータインポートに注意

X-T9にはデモサイトを再現する「クイックスタート」機能があります。

既存のサイトにインポートすると、今までの設定や投稿が上書き・消去されるリスクがあります。必ず「新規サイト」か「テスト環境」で試すよう注意喚起が必要です。

推奨プラグインの導入が前提

X-T9単体では非常にシンプル(素の状態)です。その真価を発揮するには、以下のプラグインの導入が推奨されます(他にもプラグインはありますが、以下の3つは必須級となります)。

これらをセットで使うことで、初めて「使いやすいテーマ」になります。

クラシックテーマ「Lightning」との違い

同じ開発元(株式会社ベクトル)が手掛ける「Lightning」と「X-T9」は、一見似ていますが、中身の仕組み(設計思想)が根本から異なります。

初中級者の方が一番迷う「結局どっちがいいの?」という疑問に答えるために、主要な違いをまとめています。

WordPressテーマ「Lightning」公式サイト トップページ(2026/01/19 現在)

根本的な違い:クラシックか、ブロックか

一言で言うと、「設定画面で組み立てる Lightning」か、「キャンバスに描く X-T9」かという違いです。

スクロールできます
比較項目Lightning (クラシックテーマ)X-T9 (ブロックテーマ)
編集方式外観 > カスタマイズ外観 > エディター
自由度決められた枠組みの中で設定する枠組み(ヘッダー等)自体を自作する
パーツの扱いウィジェットやメニューで管理すべてが「ブロック」
動作速度標準的(多機能ゆえに重くなることも)非常に高速(コードが極めてシンプル)
対象者早く、迷わず形にしたい人最新機能を学び、自由に作り込みたい人

3つの決定的な違い

① ヘッダー・フッターの編集方法

  • Lightning: ロゴの配置やメニューの形は、専用の設定画面(カスタマイザー)で選択肢から選びます。初心者でも迷いませんが、「ここをあと5px右に」といった微調整にはCSS(コード)が必要です。
  • X-T9: ヘッダーそのものがブロックでできています。ボタンを置いたり、検索窓を混ぜたり、マウス操作だけで完全にオリジナルのヘッダーが作れます。

② 「テンプレート」という概念

  • Lightning: 「投稿ページ」「固定ページ」「アーカイブページ」のデザインは、テーマ側で固定されています。
  • X-T9: 「投稿のタイトルを一番下に持ってくる」「アーカイブページにだけ特別なバナーを出す」といったページの構造そのもの(テンプレート)を、管理画面から自作・修正できます。

③ 拡張性の持たせ方

  • Lightning:Lightning G3 Pro Unit」などの有料プラグインを追加することで、高機能なプロ仕様にアップグレードしていく形式です。
  • X-T9: 基本機能は無料版でも非常に強力です。その代わり、自分ですべてを配置する必要があるため、デザインセンスや「VKパターンライブラリ」の活用が鍵となります。

メリット・デメリットの比較

Lightning の良さと弱点

  • メリット: 導入してすぐに「まともなサイト」の形になる。解説記事や本が圧倒的に多い。
  • 弱点: 仕組みが古い(今後WordPressの主流から外れていく可能性がある)。デザインの「Lightningっぽさ」を消すのが大変。

X-T9 の良さと弱点

  • メリット: サイト全体を一貫したブロック操作で作れる。表示速度が爆速。WordPressの最新機能(FSE)を100%享受できる。
  • 弱点: 「自由すぎて何をしていいか分からない」状態になりやすい。操作に慣れるまで時間がかかる。

初中級者はどちらを選ぶべき?

Lightning を勧めるべき人

  • 「デザインよりも、まずは記事を書くことに集中したい」
  • 「難しい設定は苦手。定番のやり方でサクッと終わらせたい」
  • 「仕事でクライアントのサイトを安定して運用したい」

X-T9 を勧めるべき人

  • 「WordPressの最新トレンドに触れておきたい」
  • 「1ピクセル単位でレイアウトをいじりたい」
  • 「プラグインを減らして、とにかく表示速度を極めたい」

まとめ:どんな人におすすめ?

向いている人

  • 最新のWordPress機能を使いこなしたい
  • 表示速度にこだわりたい
  • ヘッダーやフッターを自由自在に変えたい

向いていない人

  • 昔ながらの「カスタマイザー」で設定したい
  • 自分でデザインを組むのが面倒
  • 既に完成された固定デザインを求めている

お気に召しましたら是非ともシェアをお願いします!


コメントはこちらからどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


PAGE TOP